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風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ

今から1000年後の地球。そこは腐海と呼ばれる菌類の森とそこに棲む蟲たちの支配する世界だった…。公開は1984年。

ゲド戦記にてちょっと触れたので懐かしくなって見てみました。家にあるものは古いビデオを無理矢理DVDに焼いたものなので画質も音も録画時点で既に劣化済みなのが残念ですが、気にしなければ見る分には……素直に市販のDVD買うべきかな(^^;。

宮崎駿の作品の中では一番好きです。映画館で公開時に見ているので受けた感動と衝撃も大きかったです。若くて感性的にも一番合う時期に見られたのもあって、後にどんな宮崎作品が出てきても「自分の中での一番」が揺らぐことなく今日まで来ているのではと思います。

今見るとナウシカの神がかり的なスーパーヒーローぶり(ヒロインというよりヒーローと呼びたい…)が凄いですね。熱いです。後期の作品と比べると若さと青さが感じられますが、その分素直に「かっこいい」と思わせてくれます。宮崎氏がアニメージュで連載していた原作版はよく読んでないので比較できないんですけど、お約束でもスカッとよくまとまっている映画版の王道っぷりが好きです。

ですが、実はナウシカで一番気に入っているのはキャラではなくて、腐海王蟲だったりします。この発想には「やられたッ」と心底唸らされました。SF大好き派としては、こういう現在とつながる問題意識を持つ設定というのにメチャ弱いんですよ。
菌類を森にしてしまうなんて! もうそれだけで胸ワクワクしてくるではありませんか! しかもそれを「美しく」描いてくれているところに例えようのないロマンと愛を感じます。腐海の中を飛ぶシーンがいい。腐海の描写がいい。腐海だけでも何回でも見ていられる(笑)。さらに王蟲! これも素晴らしいッ! 王蟲にまたがって腐海を我が物と動き回ってみたいものです~。生物の起こす奇跡の前には人類なんかもうどーだっていいじゃないか~と思ってしまう私はやっぱり根っからの地球視点SF人間…。さあ皆で虫と菌を愛そうじゃないかー(笑)。

20年前の作品ですが、この設定だけは今でも屈指の名設定だと思います。こういう壮大でロマンあふれる形でさりげなく社会へ問題提起できるのがSFのいいところであり、大好きなところでもあります。