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XREAでMT4をダイナミック・パブリッシングで動かす覚え書き

今さらですが、MT4になって導入方法がこれまでと大きく変わったので覚え書きしておきます。XREA特有のポイントも少しあったりするので。設置前の注意点についてはこちらを参照のこと。

■MySQLの準備
XREAではMySQLが標準装備されています。ので、MTのデータベースにも迷わずこれを使います(SQLite2でもダイナミック・パブリッシングは出来ますが、XREAの場合はMySQLを推奨します)。
XREAの管理画面から「データベース」を選んで、MySQLの作成ボタンを押します。この時、アカウント名に-(ハイフン)が含まれているとデータベースが利用できないので注意して下さい。初期パスワードは、FTPパスワードの前8文字になっているので、自分の好きなパスワードに変えておきます(このパスワードをインストール時に記入しますので忘れないようにメモしておきます)。文字コードはMySQL5以上の場合は複数から選べますので目的に応じて(MySQLがEUC-JPしか選べないサーバーでもMTの文字コードはUTF-8にしてしまってかまいません)。
データベースの作成には少し時間がかかるので、その間にデータのアップロードを済ませておきます。

■MTのダウンロード
Six Apartへ行き、「個人ライセンス(無償)」を選び、ECバイヤーズへ飛びます。ダウンロード受付画面へ進み、名前とメールアドレスを記入します。記入したメルアドにダウンロードアドレスを記したメールが届くので、そこからダウンロードします。

■アップロード
MySQLを作って十分時間が経ったらファイルのアップロードに移ります。ここではmtディレクトリにアップするものとして進めます。無料サーバーの人はmtをxに置き換えて進めて下さい。

MT4からは事前にファイルの編集をする必要はなくなったので、解凍して出てきた全てのフォルダとファイルを、そのままmtディレクトリにアップロードします。拡張子を自動判別してアップしてくれるFTPソフトなら、自動のままでかまいません。ファイル数が凄く多いため、一気にアップすると失敗することがあるので、フォルダ毎に1つ1つ丁寧にアップしていった方が間違いないです。

全てアップし終わったら、拡張子.cgiのファイルのパーミッションを700にします。

■インストール
mt/index.htmlまたはmt/mt.cgiにアクセスします。インストールウィザードが立ち上がり、「Movable Typeへようこそ」という画面が出るので「開始」をクリックして以降は指示通りに進めていけば完了します。簡単になりました。以下、インストール中に記入しなければいけない箇所でのポイントどころなどを。

【データベース設定】
MySQLを選ぶと設定画面になります。赤字の部分が空白になっているので、自分の設定を記入します。以下の例では、アカウントがabc、パスワードがabcdefgという設定にしています。

データベースの種類 MySQLデータベース
データベースサーバ localhost
データベース名 abc
ユーザー名 abc
パスワード abcdefg

【メール設定】
sendmailのパスは以下を選びます。ここで設定したメルアドにコメントやトラバが届きます。

メール送信プログラム Sendmail
sendmailのパス /usl/lib/sendmail
テスト送信するメールアドレス hoge@example.com

【初期ユーザーアカウントの設定】
好きなユーザー名、表示する名前、パスワードを入れて次へ。これがログイン用アカウントになります。

【最初のブログを作成】
ブログ名は好きなものにして、BLOG-NAMEの部分をブログを公開したいディレクトリ名にします。

ブログ名 好きなブログ名
ブログURL http://www.example.com/blog/
公開パス /virtual/ID/public_html/blog

インストールが完了したら「サインイン」をクリックしてMTの管理画面に入ります。これにてMTの導入は完了です。

■ダイナミック・パブリッシングを導入する
MTの管理画面→設定→ブログの設定→公開→「公開方法」メニューから、「アーカイブ・テンプレートのみダイナミックで構築する」にチェックをつけて保存します。この時点でブログ公開ディレクトリ下に、.htaccessと「templates_c」フォルダが自動生成されます。「templates_c」フォルダのパーミッションは707にします。これにて終了です~。

補足:ダイナミックを選ぶと「キャッシュ」「条件付き取得」のオプションチェックが出てきますが、XREAの場合は通常どちらにもチェックを入れなくてかまいません。特にキャッシュにチェックを入れると頁分割などが動的に動かなくなりますのでよく考えて必要に応じてチェックするようにして下さい。

■おまけ:mt-config.cgiの編集
これでもうMTは使える状態になったので、このまま運営開始してもかまわないのですが、自動作成されたmt-config.cgiにもうひと手間加えてさらに使いよくしておくとよいです。mt-config.cgiをダウンロードして赤字の部分を追加します。

CGIPath             http://www.example.com/mt/
StaticWebPath    http://www.example.com/mt/mt-static/

DBUmask 0022
HTMLUmask 0022
UploadUmask 0022
DirUmask 0020

自動生成された状態ではパスが/mt/だけになっており、httpから始まるアドレスになっていません。MT本体と公開ブログが同じドメイン下にあるならそのままでいいのですが、違う場合はコメントCGIなどのパスがおかしくなってしまいます(例えばMT本体はhttp://www.example.com/以下、公開ブログはhttp://blog.example.com/とする場合)。

下の赤字の4行はXREAはSuExecで動くのでやっておいた方がいいのですが、ダイナミックで動かす場合はDirUmask 0020の最後の数字は0にして下さい。PHPがassets_cフォルダに書き込みできるようにディレクトリのパーミッションを707または757にしておく必要があります。755だとダイナミックでassets_c以下のサムネイルが表示されなくなります(ベータ時代に出来るかな~と思ったことがあったんですが、やっぱり7*7でないと駄目のようです)。

なお、mt-config.cgiのパーミッションは.cgiだからといって700にしないように。604か自動生成された初期状態のまま(644になっていると思います)にしておいて下さい。

 

トラックバックの一覧

トラックバック XREAでMT4をダイナミック・パブリッシングで動かす  »» 2007年10月12日 23:55
いつもお勉強させていただいている「WingMemo」のTAEKOさんの記事に「目...

コメント

誤字修正願います
sendmaile > sendmail

ありがとうございます!
直しました。